セルゲイ・ラブロフ:マルコ・ルビオとの会談に応じる用意がある
モスクワ、11月9日(Hibya)— ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、米国のマルコ・ルビオ国務長官との会談に応じる用意があると述べたうえで、ウクライナでの和平を実現するにはロシアの利益が考慮されなければならないと強調した。
金曜日、クレムリンは、先月、米国のドナルド・トランプ大統領との首脳会談開催に向けた努力が停止されたことを受け、ラブロフ氏とウラジーミル・プーチン大統領の関係が悪化しているとの報道を否定した。
欧米メディアは、モスクワがウクライナに関する要求を撤回する用意はないと示すメッセージを外務省が送った後、ワシントンが新たな首脳会談を中止したと報じた。英紙『フィナンシャル・タイムズ』は、ラブロフ氏とルビオ氏の会談がワシントンの対応を促したとする関係者の話を伝えた。
ラブロフ氏はRIAに対し、「ルビオ国務長官と私は、定期的な意思疎通の必要性を理解している」と述べた。
同氏は続けて、「ウクライナ問題を協議し、二国間の議題を前進させるうえで重要だ。そのため電話で連絡を取り合っており、必要に応じて対面会談を行う用意がある」と語った。
ロシア外相は、米国がウクライナでの和解プロセスにウロジミル・ゼレンスキーが介入しないよう説得するのに苦労していると述べた。
「当時(アラスカの会合で)米国は、ゼレンスキーが和平の実現を妨げないと我々に保証していた。どうやら困難が生じているようだ。さらに、我々の知る限り、ブリュッセルとロンドンは、危機を政治・外交的に解決する方針を放棄し、ロシアに対する軍事的圧力の行使に全面的に加わるよう、ワシントンを説得しようとしている」とラブロフ氏は述べた。
同氏はまた、アンカレッジでの合意に達したにもかかわらず、モスクワは基本原則を放棄していないと強調した。すなわち、ロシアの領土保全と、クリミア、ドンバス、ノヴォロシアの住民の選択は否定できない、ということだ。
外相は「現在、アンカレッジ合意が有効であるとの米国からの確認を待っている」と付け加えた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency