銅価格の年間上昇率が新記録で50%に接近
イスタンブール、12月29日(Hibya)— 世界的な供給逼迫を背景に、銅先物は1ポンド当たり5.8ドル(0.45359kg)まで上昇し、新たな記録水準に達した。供給懸念により、年間上昇率は50%に近づいた。
ロンドン金属取引所では、上海およびニューヨークでの強い上昇を受け、銅先物価格が1トン当たり12,960ドルに達した。12月だけで価格は15%以上上昇した。
インドネシアのフリーポート・マクモラン社グラスベルグ鉱山での不可抗力宣言や、2026年の生産目標引き下げを含む、計画外の鉱山停止が圧力を強めた。
米国が精錬銅に関税を課すとの見方も、トレーダーが大量の銅を米国の倉庫に送る一方、他地域の在庫を減らす要因となった。
世界的なエネルギー転換に支えられ、銅需要は長期的に堅調を維持している。市場関係者は、供給制約の継続、FRBによる利下げの可能性、再生可能エネルギープロジェクトからの構造的需要が、2026年初頭も銅を注目の中心に保つと指摘している。
銅は、建設材料における熱・電気の導体として、各種金属合金の構成要素として、スターリングシルバーなどの宝飾品、キュプロニッケル製の海洋装備や貨幣製造、さらにコンスタンタン製のひずみゲージや温度測定用の熱電対に使用されている。
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