デンマーク郵政、12月30日に最後の手紙を配達
コペンハーゲン、12月29日(Hibya)― デンマークの国営郵便事業者PostNordは、1624年に初めて提供された紙の手紙配達サービスを終了する。
この決定は、PostNordが昨年に4億2800万クローネ(約5700万ユーロ)の営業損失を報告し、2000年以降に取り扱われた紙の手紙の量が90%以上減少したことを受けて下された。
同社の広報・コミュニケーションディレクターであるアンドレアス・ブレトヴァド氏は、「PostNordデンマークには長い歴史があり、手紙はその重要な一部だった。しかし、デンマークは世界で最もデジタル化が進んだ国の一つであり、多くのデンマーク人はもはや紙の手紙を送らない」と述べた。
ただし、デンマークの法律は国民が紙の手紙を送受信する権利を保障している。そのため、PostNordがこのサービスを提供しなくなることで、配送会社Daoが代わりに担う。1月以降、国内外に手紙を送りたいデンマーク人は、同社の支店に手紙を持ち込む必要がある。
PostNordが紙の郵便配達を停止する決定は、1,500人の雇用喪失を意味し、同時にデンマークにある1,500基の赤い郵便ポストの終焉ももたらす。
ブレトヴァド氏は、郵便ポストがデンマークの文化遺産の象徴的な存在であることをPostNordが認識していると述べた。今月初めには1,000基が民間販売で売却され、1月にはさらに200基が競売にかけられる予定で、収益はすべて世界各地の危機で影響を受けた子どもたちを支援する慈善団体に寄付される。
日本のニュース通信社 Japan News Agency