Japan News Agency

燃料を搭載せず、排出を生まず、数日間空中にとどまれる新しいエンジン技術が、トルコから世界へ広がっている。上級設計エンジニアのイスマイル・ベルベル氏は、航空、防衛、エネルギー、宇宙分野で常識を覆す次世代エンジン技術を開発したと発表した。

「プラズマ変換式ジェットエンジン・ジェネレーター推進システム」と呼ばれるこの技術は、従来のジェットおよびロケットエンジンとは根本的に異なる。従来システムと違い燃料タンクを必要とせず、大気中の分子からエネルギーを採取して作動する。

これにより航空機は70〜100時間の連続飛行が可能になり、排出を生むのではなく有害ガスをろ過して大気にクリーンな成分を戻すとされる。ベルベル氏の説明するシステムは、プラズマ推進と電磁推進の原理で動作する。機械的接触がほぼ排除された構造は、より軽量で高効率、かつ安全性の高いエンジンアーキテクチャを提供する。

この技術は推進システムにとどまらず、エネルギー生産・貯蔵や宇宙での生命維持ソリューションを提供できる多目的プラットフォームとして評価されている。新エンジンは、無人航空機、ミサイルシステム、船舶、都市内交通、発電所、宇宙プラットフォームでの利用が見込まれている。

騒音、整備、燃料コストが大幅に解消されることは、民生分野でも変革をもたらし得ることを示している。ベルベル氏によれば、このプロジェクトは単なる技術革新ではなく、トルコを世界的な技術開発国・ライセンス提供国へ押し上げ得る戦略的な一歩だという。

国際的にも注目されるこの取り組みは、航空分野における新時代の到来を告げるものとみられている。