ゼレンスキー:共同の外交・防衛努力がウクライナに安全と平和をもたらす
キーウ、12月26日(Hibya)— ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、カナダ、オランダ、エストニア、ドイツ、デンマークの各首脳との協議で、外交・軍事両面の連携の重要性に言及し、国家の安全、ドローン防空、戦争終結に向けた共同作業が極めて重要だと強調した。
ゼレンスキー大統領は、欧州および北米の複数の首脳との電話会談で、ウクライナの安全保障・外交戦略を共有した。
カナダのマーク・カーニー首相との会談について、「非常に良い会談だった。カナダは安全と復興において共に取り組む重要性を明確に理解している」と述べ、米国と準備中の文書や連合パートナーとの作業について説明したとした。
オランダのマルク・ルッテ首相との会談では、フロリダで行われる外交協議に先立ち立場の調整を行ったとし、「ウクライナは決して、いかなる状況でも平和の妨げではない。文書を迅速に整えるために取り組んでいる」と述べた。さらに、欧州の安全保障政策はウクライナと大陸全体を支える必要があると強調した。
エストニアのクリステン・ミハル首相との会談では、米国との交渉プロセスの最新動向を共有し、エストニアの支援的役割に謝意を示した。エストニアが1月1日からNB8諸国の調整を担うことを想起し、SAFEおよびPURLの枠組みにおける防空とエネルギーインフラ強化プロジェクトの重要性に触れた。
また、国内の軍事情勢にも言及し、ドローン攻撃への対策、「シャヘド」ドローンの探知・阻止、ドローン配備システムの近代化について指示を出した。ベラルーシ経由の攻撃リスクにも注意を促し、民間地域で使用される軍事装備が人命への脅威になると述べた。
ドイツのメルツ首相との会談では、ウクライナ防衛と大陸の安全保障のために欧州が共同で行動すべきだと強調した。
デンマークのフレデリクセン首相との会談では、交渉の詳細を共有し、米国との作業の効率性の重要性に言及した。さらに、EU議長国としてデンマークが提供した900億ドルの金融安全保障支援に謝意を示した。
ゼレンスキーは総括として、「欧州は私たちのあらゆる共同の一歩で強くなる。共同の外交・安全保障の努力はウクライナと欧州を守っている。ロシアの責任は明白だ。戦争の長期化と平和の遅れの責任はモスクワにある」と述べた。
最後に、外交・軍事両面での協力継続の重要性を訴え、すべてのパートナーにウクライナの安全への貢献を続けるよう求めた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency