Japan News Agency

トランプ氏はSNSプラットフォームTruth Socialで、ベネズエラに入港・出港する「すべての制裁対象の石油タンカー」を「完全かつ全面的に封鎖する」と発表した。

WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）は1%超上昇し、1バレル＝55.96ドルとなった。米国産原油価格は火曜日に約3%下落し、2021年初頭以来の最低水準で取引を終えた。ウクライナ情勢に関連した供給過剰の接近と、和平合意の可能性が市場を圧迫したためだ。

2月限のブレント原油先物は0.8%上昇して1バレル＝59.38ドルとなり、WTI原油先物は1%上昇して1バレル＝55.75ドルとなった。WTI価格は取引序盤に最大1.7%上昇し、1バレル＝56.19ドルまで上げる場面もあった。

この上昇は、次年度の供給過剰への懸念が強まり、前日の取引でWTIとブレントが5年ぶりの安値に下落した後に起きた。

反発にもかかわらず、市場参加者が2026年に迫る世界的な供給過剰に焦点を当てているため、価格は引き続き上値の重い展開となっている。主要な業界予測は、米国の記録的な原油生産、ロシアとOPEC+産油国からの堅調な供給、そして特に中国における需要増の弱さにより、来年は供給過剰になることを示している。

一方、ロシアとウクライナの和平交渉が進展する可能性への楽観は火曜日の下落にも寄与した。トレーダーが、ロシアが世界市場に追加の原油を出荷できるようになる可能性のある制裁緩和を織り込んだためだ。

INGのアナリストはノートで、「ベネズエラは11月に日量約60万バレルの原油を輸出した。最近の展開を踏まえると、これらの数字は減少する可能性が高い。この原油の大部分は中国に出荷されている」と述べ、さらに次のように付け加えた。

「当社の石油需給バランスが示すように、供給過剰は2026年第1四半期にピークを迎える見通しだ。しかし、来年の各四半期で供給過剰が見込まれるため、在庫は2026年を通じて増加し、原油価格にさらなる下押し圧力をもたらすだろう。」