欧州株式市場、主要指数が過去最高値で取引終了
イスタンブール、12月19日(Hibya)― 欧州株式市場は金曜日に上昇し、投資家が一連の金利決定を消化する中、地域の主要指数が過去最高水準に達した。
ロンドン証券取引所の取引終了とともに、汎欧州ストックス600指数は0.4%以上上昇し、588.07ポイントと過去最高を記録した。地域の主要市場は総じて上昇したが、セクター別ではまちまちの動きとなった。
個別銘柄では、米国の競合であるナイキの業績に対する懸念が波及し、スポーツ用品大手のプーマとアディダスはそれぞれ3%、1%下落した。
ナイキは第2四半期決算でウォール街の予想を上回ったものの、中国市場の低迷やトランプ政権の関税政策の継続的な影響に対する懸念が投資家心理を圧迫した。
ナイキ株は10%下落し、2月の高値から20%下落した。プーマは金曜日のストックス600指数で最もパフォーマンスの悪い銘柄の一つとなった。一方、イタリアの高級自動車メーカーであるフェラーリは1.7%上昇した。
地域の投資家は、木曜日にイングランド銀行、欧州中央銀行、ノルウェー銀行、スウェーデン中銀(リクスバンク)による金融政策決定が相次いだことを受け、市場動向を注視した。25ベーシスポイントの利下げを行ったイングランド銀行を除き、他の中央銀行は政策金利を据え置いた。ECBはユーロ圏の成長見通しを上方修正し、2025年に1.4%、2026年に1.2%の成長を見込んでいる。
欧州連合(EU)当局は金曜日、ウクライナ向けに900億ユーロ(1,055億ドル)の支援策を承認し、凍結されたロシア資産をキエフへの融資に使用しない方針を示した。この日発表された欧州の経済指標には、ドイツのGfK消費者信頼感指数、英国の小売売上高、イタリアの企業信頼感指数が含まれた。
大西洋の反対側では、世界の投資家が既存住宅販売件数と、12月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値に注目する。人工知能関連株の回復を背景に、オラクルに支えられたウォール街も金曜日に上昇した。
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