米国、230年以上ぶりに最後の「ペニー」を鋳造
イスタンブール、11月13日(Hibya)— アメリカ合衆国は、水曜日に流通している最後の1セント硬貨「ペニー」を鋳造した。ペニーの重要性が時とともに低下し、政府が費用削減を目指したためである。
最後の硬貨は、米財務長官ブランドン・ビーチによってフィラデルフィアで鋳造され、232年間続いたペニーの製造が正式に終了した。ペニーは1792年の「Coinage Act(貨幣法)」で初めて承認された。
ビーチは「本日の一般生産の終了後も、ペニーの遺産は生き続ける」と述べた。ペニーは法定通貨として存続し、現在約3,000億枚が流通している。
生産終了は、2月にドナルド・トランプ大統領が政府支出削減のため、財務省にペニーの生産停止を求めたことを受けて実施された。
トランプ氏は当時Truth Socialで「アメリカは長い間、1枚作るのに実際には2セント以上かかるペニーを鋳造している。これほどの無駄はない!」と投稿していた。
初期のペニーは純銅製だったが、現代の硬貨はより小さく、銅メッキの亜鉛で作られており、特有の赤みがかったピンク色を帯びている。
米造幣局によると、この10年間で1枚のペニーの製造コストは1.42セントから3.69セントに上昇した。ペニー製造コストをめぐる議論は新しいものではなく、これまで議会で生産停止を目指す試みは何度も失敗している。
日本のニュース通信社 Japan News Agency