IAEA事務局長:イランは依然としてほぼすべての濃縮ウランを保有している
モスクワ、11月5日(ヒビヤ)— 国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、フィナンシャル・タイムズ紙に対し、イスラエルと米国によるイランの核施設への攻撃にもかかわらず、テヘランは依然としてほぼすべての濃縮ウランを保有していると述べた。
グロッシ氏は同紙の引用でこう述べた。「損害は非常に大きかったが、我々の評価では、60%まで濃縮されたウランの大部分、あるいはほぼすべてが依然として存在している。また、20%、5%、2%に濃縮された物質もある。これらの物質は依然としてそこにあり、最終的な結論を下すわけではないが、このように高濃縮で兵器級に近い物質の存在自体が懸念材料であることは明らかだ。」
以前、イランのアッバス・アラグチ外相は、政府が平和目的でのウラン濃縮を継続する決意を示し、ミサイル計画の将来について交渉する可能性を否定していた。
6月13日の夜、イスラエルはイランに対する軍事作戦を開始した。24時間も経たないうちにテヘランは報復した。9日後の6月22日未明、米軍機は3つのイラン核施設を攻撃し、実質的に紛争に加わった。
翌晩、テヘランはカタールにある地域最大の米軍基地アル・ウデイド空軍基地にミサイル攻撃を行った。
米国当局によると、死傷者や大きな被害は報告されていない。その後、ドナルド・トランプ米大統領はイスラエルとイランが全面的な停戦に合意したと発表し、停戦は6月24日に発効した。
日本のニュース通信社 Japan News Agency