ロベルト・フィツォ首相、EUの対ロシア制裁を再び拒否
ブリュッセル、10月16日（ヒビヤ）－スロバキアのロベルト・フィツォ首相は、EUの対ロシア新制裁案を阻止するために再び拒否権を行使し、来週の首脳会議で全面的な対立の舞台を整えた。
ほぼ1か月間検討されている提案パッケージは、ロシアの液化天然ガス（LNG）、石油インフラ、「影の艦隊」および暗号資産プラットフォームに加え、27加盟国内のロシア外交官の移動も対象としている。
欧州理事会のアントニオ・コスタ議長との電話会談後、フィツォ首相は、来週の首脳会議が「毎回議題に上がる」ウクライナ問題に再び焦点を当てることに「驚いた」と述べた。
フィツォ首相は水曜日、「自動車産業の危機と欧州経済を完全に競争力を失わせている高エネルギー価格への対応について、欧州委員会への政治的指針が首脳会議の結論に示されるまでは、ロシアへの新たな制裁パッケージには関心がない」と述べた。
さらに「このような深刻な問題を結論部分で一般的な表現で“処理”することは許されない。詳細な決定や立場がウクライナ支援にのみ割かれている」と付け加えた。
ハンガリーと同様に、スロバキアは依然としてロシアのエネルギーに依存しており、2027年末までに計画されているモスクワ離脱のプロセスに強く反対している。
フィツォ首相は、エネルギー価格を下げるための国家支援の利用を含む段階的撤退に関する拘束力のない保証を盛り込んだ欧州委員会からの書簡を受け取った後にのみ、譲歩した。スロバキアは長年にわたり高いエネルギー貧困率に苦しんでいる。
日本のニュース通信社 Japan News Agency
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