マドゥスーダン:太陽系外生命のこれまでで最も有力な証拠
ストックホルム、4月17日(ヒビヤ)– 天文学者たちは、地球から124光年離れた巨大な惑星が、太陽系外で生命が存在しうることを示す、これまでで最も有力な証拠を示したと主張しています。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がK2-18 bという惑星を観測した結果、地球では生命活動によってしか生成されないとされる2つの化合物の化学的痕跡が検出されたようです。
ジメチルスルフィド(DMS)とジメチルジスルフィド(DMDS)の検出は、宇宙生物学的活動の直接的な証拠とは言えませんが、私たちが宇宙で孤独なのかという問いに一歩近づく手がかりとなるかもしれません。
観測を主導したケンブリッジ大学の天体物理学者、ニック・マドゥスーダン教授は「これは太陽系外での生物学的活動に関する最も強力な証拠です。私たちは非常に慎重に対応しています。この信号が本物かどうか、そして何を意味するのか自問しなければなりません。数十年後、この瞬間が生命ある宇宙が到達可能になった転換点だったと気づくかもしれません」と述べました。
K2-18 bはしし座の領域に位置し、地球の約9倍の質量と2.6倍の大きさを持ち、太陽の半分以下の大きさの冷たい赤色矮星のハビタブルゾーンを公転しています。2019年にハッブル宇宙望遠鏡がその大気中に水蒸気を検出した際、科学者たちはこの惑星を「太陽系外で最も居住可能な既知の惑星」と称しました。
『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ』に掲載された研究結果によると、DMSとDMDS、あるいはその両方の濃度は地球の数千倍にもなる可能性があります。統計的有意性は「3シグマ」(偶然である可能性は0.3%)と報告されていますが、物理学的発見のゴールドスタンダードにはまだ達していません。
マドゥスーダン教授は「これらの分子を生成する未知のプロセスが存在する可能性もありますが、生物学なしに説明できる既知のプロセスは存在しないと思います」と述べました。
日本のニュース通信社 Japan News Agency