オランダの中道リベラル、ポピュリストのウィルダースと拮抗
ストックホルム、10月30日(ヒビヤ)— 最新の集計予測によると、オランダではロブ・イェッテン率いる中道リベラル政党D66が、反イスラムのポピュリスト、ヘルト・ウィルダースと接戦を繰り広げている。
この結果は、同国初の公然と同性愛者である首相の誕生につながる可能性がある。
木曜早朝の推計では、開票が90%超進んだ段階で、D66とウィルダースの自由党はいずれも定数150の議会で26議席に向かっている。
初期の出口調査ではイェッテンがリードしていた。彼は支持者に「数百万人のオランダ国民が新たなページを開いた。否定の政治に別れを告げた」と語った。
以前は意気消沈していたウィルダースは、少なくとも10議席を失い、望んだ結果ではないと認めたが、それでも自己最高に次ぐ成績だと述べた。
保守系リベラルは22議席で続き、左派のグリーン・レイバー連合やキリスト教民主など他の3党も大きくは離れていない。
ウィルダースは選挙運動期間を通じて世論調査で先行していたが、6月に難民・移民問題を巡る対立で自身の連立を解消して以降、主要政党の指導者は再協力に否定的な姿勢を鮮明にした。
単独での組閣は困難と見られ、明確な勝利がなくとも、印象的な選挙戦を展開したイェッテンが次期政権を率いる可能性が高いとされる。
数週間前まで世論調査はD66にわずか12議席しか与えていなかったが、38歳のフォトジェニックなリベラル系党首は、テレビ討論やインタビューでの好パフォーマンスを生かして支持を伸ばした。
投票前の数週間にクイズ番組「The Smartest Person」に出演したことも、彼の知名度向上に寄与した。
支持者の間に祝賀ムードが広がったものの、イェッテンは水曜夜の時点で勝利宣言を控えた。
ディラン・イェシルギョズ率いる保守リベラルのVVDも3位で健闘し、イェッテン主導の連立の可能性に追い風となった。
日本のニュース通信社 Japan News Agency