フランスとEU、米国拠点の科学者の欧州移住を奨励へ
パリ、5月5日(Hibya)-フランスとEUは、米国に拠点を置く科学者のヨーロッパ移住を奨励する方針です。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、月曜日の朝、パリのソルボンヌ大学で開催される欧州の大学関係者や研究者が参加する会議で演説を行う予定です。両氏は、ヨーロッパへの移住を希望する研究者に対して、奨励措置や保護策を発表するとみられています。
欧州の学者と欧州委員を集めたこのイベントは、米国で大学や研究機関への連邦資金削減や多様性政策の影響を受けて、仕事に不安を感じている学者や研究者に対し、ヨーロッパが新たな受け入れ先となることを目的とした新たな取り組みと見なされています。
マクロン大統領の事務所は、「学問の自由が複数の脅威にさらされている」今、「ヨーロッパは魅力的な大陸である」と述べています。
特にフランスは、感染症を含む健康分野、気候変動研究、人工知能に関する研究を行う科学者の誘致に熱心であると考えられています。
この月曜日のイベントは、フランス、ドイツ、スペインを含む13の欧州諸国が欧州委員会に対し、学術的人材の迅速な受け入れ措置を講じるよう求めた後に開催されます。
日本のニュース通信社 Japan News Agency