Japan News Agency

大会前の式典で、ミス・ユニバース・タイのディレクター、ナワット・イッツァラグリシル氏は、宣伝コンテンツを共有しなかったとしてファティマ・ボッシュさんを他の出場者の前で叱責した。

ナワット氏は抗議の中で警備員を呼び、彼女を支持する者を失格にすると脅した。ボッシュさんはその後退場し、他の出場者も連帯の意を示して退出した。

この出来事のライブ映像がインターネット上に拡散された。ミス・ユニバース機構（MUO）はナワット氏の「悪意ある」行動を非難し、その後彼は謝罪した。

MUOは強い反応を示し、国際的な管理チームを派遣した。MUO会長のラウル・ロチャ氏はビデオ声明で「ナワット氏は真のホストであることの意味を忘れてしまった」と述べた。

デンマーク代表のビクトリア・ケア・テイルヴィグさんも大会を離脱し、「これは女性の権利に関わることです。こんな扱いは許されません。他の女性を侮辱するのは無礼以上のことです。だから私はコートを持って出ます」と語った。

メキシコ代表のボッシュさんは後にインタビューで次のように述べた：

「私の国に伝えたいのは、声を上げることを恐れていないということです。私はこれまで以上に強くなりました。目的があります。言いたいことがあります。21世紀です。私は化粧やスタイリングをされて着替えさせられるお人形ではありません。私はすべての女性と少女たちの声になるためにここに来ました。そして、私の国にこの使命に完全に献身していると伝えたいのです。」

議論にもかかわらず、ミス・ユニバース大会は続行され、水曜日にはバンコクで歓迎イベントが開催された。

優勝者は11月21日に新たなミス・ユニバースとして戴冠される。