メキシコ大統領、路上で性的嫌がらせを受けた男を提訴へ
ストックホルム、11月6日(Hibya)-メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、公の場で自分に性的嫌がらせをした男性を訴える意向を示した。
火曜日に撮影された携帯電話の映像には、メキシコシティの国立宮殿近くの通りでシェインバウム氏が支持者のグループと話している様子が映っている。
映像では、男性が背後から近づき、首にキスをしようとし、体に触れようとする姿が確認できる。
シェインバウム氏はすぐに離れ、スタッフの一人が間に入ったが、彼女が動揺している様子は明らかだった。加害者は逮捕された。
水曜日の記者会見でシェインバウム氏は「私が告訴しなければ、他のメキシコ人女性たちはどうなるでしょうか? 大統領に対してさえこのようなことをするなら、私たちの国の女性たちはどうなるでしょうか?」と語った。
さらに「女性として私に起きたことですが、これは私たちメキシコの女性すべてが経験していることでもあります。学生の頃にも同じことがありました」と述べた。
容疑者が群衆の中の他の女性にも嫌がらせをした疑いがあるため、法的手続きを続ける意向を示した。
女性の権利団体やフェミニストの論者は、この事件がメキシコ社会に深く根付いたマチスモ文化を浮き彫りにしていると指摘した。男性の中には、女性であっても大統領であれば攻撃してよいと考える者もいるという。
女性殺害(フェミニシード)は依然としてメキシコで重大な問題であり、性別に基づく殺人の約98%が処罰されないままであると推定されている。
日本のニュース通信社 Japan News Agency