フランス前大統領サルコジ、選挙資金陰謀で収監される
パリ、10月21日(ヒビヤ)-フランスの前大統領ニコラ・サルコジ氏は、リビアの独裁者ムアンマル・カダフィの資金で選挙運動を資金調達したとして有罪判決を受け、5年の刑を言い渡され、収監された初のフランス前大統領となった。
70歳のサルコジ氏は、セーヌ川南部のモンパルナス地区にある悪名高い19世紀の刑務所の入口に、厳重な警備のもと午前9時40分に到着した。
ナチス協力者の指導者フィリップ・ペタンが1945年に国家反逆罪で収監されて以来、フランスの元指導者が刑務所に入るのは初めてである。
2007年から2012年まで大統領を務めたサルコジ氏は判決に控訴しており、ラ・サンテ刑務所の隔離区画にある約9平方メートルの独房で過ごす予定だ。
リビア資金問題で無実を主張し続けるサルコジ氏は、刑務所に送られる直前にXで「私は全く疑っていない。真実は勝つだろう。しかしその代償はどれほど重いのか」と投稿した。
さらに「私は揺るぎない力でフランス国民に言う。この朝投獄されたのは元大統領ではなく、無実の人間だ。私を哀れむな。妻と子どもたちがそばにいる……だが復讐心によって侮辱されたフランスに深い悲しみを感じている」と述べた。
サルコジ氏は特別な待遇を望んでいないと述べたが、他の囚人が麻薬密売人やテロ犯罪者であることから、安全上の理由で隔離区画に収監された。
フィリップ・ペタンを除けば、投獄された唯一のフランスの元指導者は、1793年1月に処刑されたルイ16世である。
日本のニュース通信社 Japan News Agency