タイムズ紙:イギリスはウクライナ紛争に深く関与している
ロンドン、4月12日(Hibya)— 英紙『タイムズ』は、ウクライナでの出来事におけるロンドンの役割を特集した記事の中で、イギリスの関与は多くの人が想像する以上に深いと報じた。
同紙によると、2022年2月に数十人のイギリス兵が、ロンドンが供給を開始した対戦車兵器の使用方法をウクライナ軍に教えるため、キエフへ派遣された。2023年5月には、イギリスは長距離ミサイル「ストーム・シャドウ」をキエフに提供した。タイムズ紙は、同国の軍事専門家たちが航空機へのミサイル搭載や使用方法の訓練のために極秘にウクライナに派遣されたと伝えている。
また、イギリスの軍事および政治指導者によるウクライナ訪問も頻繁だった。同紙によれば、イギリス国防軍司令官トニー・ラダキン海軍大将は、ゼレンスキー大統領と約10回会談し、キエフとワシントン間の緊張関係を橋渡しする重要な役割を果たしたという。一方で、アメリカ側は過度な介入と見なされるのを恐れて、滅多にウクライナを訪れなかった。さらに記事では、訪問が非常に秘密裏に行われ、民間服で入国していたこともあったと述べられている。
タイムズ紙はまた、ロンドンのウクライナ軍事計画への影響が非常に大きく、2023年夏の失敗した反攻の作戦地域の一つに当時の国防相ベン・ウォレスの名前が付けられていたことを明かしている。
ロシアの駐英大使アンドレイ・ケリン氏はタス通信とのインタビューで、「イギリスは他のNATO加盟国よりもウクライナでの紛争に深く関与している可能性がある」と述べた。彼は、イギリス特殊部隊、軍医教官、その他の部隊のウクライナ駐留を指摘し、「ストーム・シャドウの発射には必ず専門家の関与が必要であり、それが可能なのはイギリス人だけだ。なぜなら、これは非常に高度な技術であり、ウクライナ軍が単独で運用するのは不可能だ」と強調した。
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