リトアニア首相、防衛大臣を解任
ビリニュス、10月23日(ヒビヤ)-リトアニアのインガ・ルギニエネ首相は、水曜日、国家防衛費をめぐる激しい対立の末、防衛大臣ドヴィレ・シャカリエネを解任した。
近年、リトアニアはロシアの侵攻の可能性を懸念し、防衛支出を増やしてきた。シャカリエネ氏は、来年度の予算では防衛費が期待ほど高くならないと述べ、影響力のある人物に対し、政府に支出増加を求めるよう呼びかけた。
シャカリエネ氏が有力者と非公式に会談した後、軍事ブロガーのアレクサンドラス・マトニス氏とマリウス・ラウリナヴィチウス氏は、次年度の防衛費がNATO加盟国の新基準であるGDPの5%に達しないとSNSに投稿した。リトアニアのメディアは、両者がシャカリエネ氏との会談に出席していたと伝えている。
ルギニエネ首相は、大統領ギタナス・ナウセダ氏との会談後に記者団に対し、「ここ数週間の出来事は本当に我慢の限界を超えるものでした。決定は予想より早かったものの、避けられないものでした」と語った。
ルギニエネ首相は、シャカリエネ氏の解任理由として、不誠実さ、協調性の欠如、チーム運営の不備、および「さまざまな詳細」を挙げた。
シャカリエネ氏によると、彼女は自発的に辞任したという。フェイスブックの投稿で「私と働くのは臆病者には向いていない」と述べた。「ほんの1か月前までは首相と協力できると期待していたが、残念ながらできません。国家安全保障の強化方法について根本的に意見が異なるからです。」
ルギニエネ政権はGDPの5.38%を防衛費として目標に掲げているが、この目標はまだ議会で承認されていない。シャカリエネ氏は、防衛費の見積もりがブロガーとの会談前よりも低下していると指摘した。
ルギニエネ首相は、草案での支出が少ないことは重要ではないと述べた。「スープにスパイスを加えるタイミングは重要ではありません。重要なのは最終的な結果です。予算も同様で、重要なのは最終版なのです。」
日本のニュース通信社 Japan News Agency