セルビアの抗議者がベオグラードへ進行する中、緊張が高まる
ベオグラード、3月15日(Hibya)- セルビア全土から数万人が、独裁的な大統領アレクサンダル・ヴチッチの支配に対する数か月に及ぶ抗議の頂点と見られるベオグラードの反汚職集会に参加すると予想されている。
大統領の支持者たちが大統領府前の公園でキャンプを始める中、緊張が高まっている。ヴチッチは今週初め、安全部隊が土曜日に予定されている集会で抗議者に対して武力を行使する可能性があると警告した。
2014年に首相、2017年に大統領になって以来、セルビアの政治を支配してきたヴチッチは、「もし私を変えたいなら、私を殺さなければならない」と述べ、抗議者たちが彼を辞任に追い込むことはないと断言した。
当局は、セルビア第2の都市ノヴィサドで鉄道駅の屋根が崩壊し、14人が死亡して以来、ほぼ毎日抗議デモに直面している。多くの人々は、ヴチッチが2022年に改修後に開業したこの駅の悲劇が広範な汚職に関連していると考えている。
抗議者たちは、ノヴィサドの悲劇に対する説明責任と、法の支配に基づく透明な機関を求めている。屋根崩壊に関連して12人以上が起訴された。改修時、ミロシュ・ヴチェヴィッチはノヴィサド市長であり、その後首相となった。一方、現市長は1月に辞任した。
国際的な監視団は、抗議者が車に轢かれる事件や、一部の反汚職活動家が病院に運ばれるなどの暴力にますます懸念を抱いている。欧州議会の超党派議員グループは今週、欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエンに書簡を送り、「セルビアの抗議に対する対応は、EU基準へのコミットメントの決定的なテストとなる」と述べた。
セルビアは2012年以来EU加盟候補国であるが、ヴチッチ政権下での進展は停滞しており、ウクライナ戦争における親ロシア的立場が影響している。
日本のニュース通信社 Japan News Agency