Japan News Agency

トランプ氏は演説の冒頭で前任のジョー・バイデン氏の取り組みを批判し、その後、政権復帰後最初の1年間で達成したとする成果を列挙した。「世界がこれまで見たことのないような経済的な爆発を経験している」と述べた。

ドナルド・トランプ氏は、バイデン政権下での誤りを挙げるために数分を費やした。その中には「開かれた」国境、トランスジェンダーの人々の女子スポーツへの参加、犯罪率の上昇、「これまでに署名された最悪の貿易協定」、そして「病的で腐敗した」連邦政府が含まれていた。

トランプ氏は、ホワイトハウスに戻って以来「数カ月で最悪から最高へと移った」と述べた。

演説の主な焦点は、来年に「前例のない」景気回復を約束した国の経済だった。

トランプ氏によれば、成功とみなされている要因の大部分は強硬な関税政策に結び付いている。

米大統領は「私の好きな言葉である関税は、何十年もの間、他国によって私たちに対して使われてきたが、今はもう使われていない。企業は米国で生産すれば関税がかからないと分かっている。だからこそ、工場や施設が米国で、これまで見たことのない水準で建設されている」と語った。

しかし最近の世論調査は、有権者が政権の経済運営に満足していないことを示している。NBC Newsによると、インフレは最近上昇しており、トランプ氏の関税はむしろ一般の米国人の負担を増やした。

米大統領の最重要課題のうち2つである移民と国防も、演説で取り上げられた。

演説の中でトランプ氏は、145万人の軍人一人ひとりに、努力を称えるため1,776ドルを支給すると述べた。

さらにトランプ氏は、ジョー・バイデン氏の国境管理の不備を改めて強調し、その在任中に2,500万人の不法滞在者が米国に入国したと主張した。

「過去7カ月で、我が国に入った不法移民はゼロだ。誰もが完全に不可能だと言っていた成果だ。世界最悪の国境を引き継ぎ、我が国の歴史で最も強い国境へと急速に変えた」と述べた。

演説前には、トランプ氏がベネズエラについて声明を出すのではないかとの憶測があったが、そのような声明は出されなかった。

演説は18分間だった。