欧州中央銀行、今年最後の会合で金利を据え置き
イスタンブール、12月18日(Hibya)― 欧州中央銀行(ECB)は木曜日に開かれた今年最後の会合で政策金利を据え置き、世界的な貿易ショックに対して耐性を示すユーロ圏経済について、より前向きな見方を示した。
ユーロを使用する20カ国の中央銀行は、域内の成長率およびインフレ率の予測の多くを引き上げた。この動きにより、短期的な利下げの可能性は低下したとみられる。ECBは声明で「理事会は本日、ECBの3つの主要金利を据え置くことを決定した。更新された評価は、インフレが中期的に2%の目標で安定することを確認している」と述べ、次のように説明した。
「ユーロシステムの最新予測によると、総合インフレ率は2025年に平均2.1%、2026年に1.9%、2027年に1.8%、2028年に2.0%となる見込みである。エネルギーと食品を除いたインフレ率は、2025年に平均2.4%、2026年に2.2%、2027年に1.9%、2028年に2.0%と予測されている。2026年のインフレ見通しは上方修正されており、その主な要因はサービスインフレの低下がより緩やかになると見込まれているためである。経済成長は、特に内需に支えられ、9月時点の予測よりも強くなると見られている。成長率は2025年に1.4%、2026年に1.2%、2027年に1.4%へと修正され、2028年も1.4%にとどまると予想されている。」
声明では、ECB理事会が中期的にインフレを2%の目標で安定させる決意を強調し、「適切な金融政策スタンスを決定するため、データに基づき会合ごとの判断を行う。特に、金利決定は、入手される経済・金融データ、基調インフレの動向、金融政策の伝達力を踏まえ、インフレ見通しとそれに伴うリスクの評価に基づいて行われる。理事会は特定の金利経路に事前に縛られることはない」と述べた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency