Japan News Agency

フィアラ首相は、先週、チェコ国境から直線で約200キロ離れたポーランド領内にロシアの無人機が出現したとの報道を誰も見逃さなかったと述べ、これはロシアが主張するような偶然では決してないと強調した。

これは北大西洋同盟がどれほど有効に機能しているかを試すものだった可能性が高いとし、次のように続けた。

「そしてそれは兵器システムのためだけではなく、何よりも、チェコ共和国が30年間加盟しているこの西側防衛同盟の基盤をなす結束と連帯のためである。ここについては安心してよい。NATOは機能している！ しかし、わが国の政治の場にあるいくつかの見解は私たちを安心させない。国家防衛は政治的代表が共有すべき価値であると、私は長らく主張してきた。」

同首相は、野党の多くが国家防衛を過小評価するか政治闘争に利用しているとし、「一部の指導者は武装は不要で、NATOから脱退するのが最善だとまで公言している。同じ人物たちがロシアに公然と共感を示しているのも不思議ではない」と述べた。

また、ロシアの無人機がポーランド上空に現れた直後、ロシアとその衛星国ベラルーシが東側NATO諸国の国境近くで大規模な軍事演習を開始したのは、決して偶然ではないと強調し、次のように述べた。

「同様の軍事演習はウクライナ侵攻の直前にも行われ、他の目的のほか、攻撃準備を隠蔽する役割を果たした。ロシアは我々に明確なメッセージを送っている。欧州に対するさらなる攻撃的な一歩を踏み出す用意がある、と。危険から目を背けず、十分に武装し、決意と結束を保てば、ロシアも他の誰も我々に攻撃を仕掛ける勇気は持てない。」