プラダ、ヴェルサーチを買収
ローマ、4月11日(Hibya)-プラダは、ファッションホールディングのカプリ・ホールディングスからファッションブランド「ヴェルサーチ」を12億5000万ユーロで買収することに合意した。
この買収は、2つのイタリアのファッションハウスの統合に関する数か月にわたる憶測と、最近ではトランプ大統領の関税政策による市場の混乱により、買収が失敗するのではないかという噂の後に発表された。
内部関係者によると、当初の契約額は14億3000万ユーロと見込まれていたが、最近の市場の混乱と貿易の不確実性により、特に小売業界が打撃を受けたため、約1億8000万ユーロの値下げが実現したという。
マイケル・コースやジミー・チュウのブランドも所有するカプリは、2018年にヴェルサーチを21億ドルで買収していた。昨年、米国のグループTapestry(CoachとKate Spadeの所有者)がカプリを85億ドルで買収しようとしたが、米連邦取引委員会により阻止され、その後、カプリは負債削減のためヴェルサーチの売却を迫られていた。関係筋によれば、プラダは最初期の入札者の1つだった。
買収を確認する声明の中で、プラダグループの会長兼CEOのパトリツィオ・ベルテッリは、「ヴェルサーチの歴史に新たな一章を書き加える準備が整っている」と述べた。彼はまた、両社が「創造性、職人技、伝統への強いこだわりを共有している」と付け加えた。
プラダとヴェルサーチはイタリアのファッション業界におけるライバルと見なされているが、そのデザインは正反対である。ヴェルサーチは、ミニスカート、高いヒール、大きな髪型といった伝統的な女性らしさを称賛している。一方、政治学博士で1970年に家業に参加する前は共産主義者だったミウッチャ・プラダは、「ファッション界の知識人」として知られている。
ミウッチャ・プラダは、自身の作品を「嫌な布で作られた醜い服」と表現したことがある。
しかし、2人の女性の間には、ある意味意外な友情がある。2012年にテレグラフ紙のインタビューで、ヴェルサーチはこう語った:「私たちはただ話して、話して、話しているの。彼女は本当にインスピレーションをくれる。私たちはお互いにからかい合い、学び合っているの。彼女は『私はセクシーな服は作れないけど、好きなの』と言い、私は『ええ、私はあなたの作るものが好きよ』と言ってるわ。」
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