国連:2024年の軍事費は2.7兆ドルに達した
ニューヨーク、9月15日(Hibya)― 国際連合(国連)は、ストックホルム国際平和研究所の報告によると、2024年の軍事費は2.7兆ドルに達したと発表した。
国連の声明では、世界の軍事費が急速に増加しており、新たな軍拡競争を助長し、各国の予算や優先事項に大きな圧力をかけていると指摘された。
ストックホルム国際平和研究所によると、2024年の軍事費は2.7兆ドルで、前年と比べて9%以上の増加を示している。これは冷戦以来最大の増加であり、10年連続の成長となる。
声明では、この前例のない軍事費の増加が、世界的な安全保障が悪化し、より公正な未来を目指す持続可能な開発目標(SDGs)への進展が不十分な時期に起きていると強調された。
「これに対し、国連事務総長アントニオ・グテーレスは『私たちに必要な安全保障:持続可能で平和的な未来のための軍事費の再均衡』と題する新しい報告書を発表した。報告書には厳しい警告が記されている。現在の傾向が続けば、2035年までに世界の軍事費は4.7兆~6.6兆ドルに達する可能性がある。年間6.6兆ドルの軍事予算は、冷戦終結時の水準のほぼ5倍であり、2024年の支出の2倍以上となる。」
日本のニュース通信社 Japan News Agency