利益確定により金価格が下落
イスタンブール、12月16日(Hibya)― 前の取引で約2カ月ぶりの高値を付けた後、投資家が利益確定に動いたことで、金価格は火曜日に1オンス当たり4,290ドルを下回った。
投資家はまた、同日後半に発表される米国の非農業部門雇用統計を注視し、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の方向性に関する手がかりを探っている。
小売売上高や製造業の先行指標も発表され、木曜日に公表される11月のインフレ統計も注意深く見られる。市場では現在、FRBが1月の会合で金利を据え置く可能性を75.6%と見ているが、一部では来年にさらに2回の利下げを予想している。
米政府機関の閉鎖により、経済指標の発表が遅れており、これらのデータは火曜日遅くに公表される予定だ。非農業部門雇用(NFP)報告が焦点となり、米金利の動向についてさらなる手掛かりを与える可能性がある。
データが米労働市場の減速を示せば、利下げ期待が強まり、金価格を支える要因となる。また、米国の小売売上高と購買担当者景気指数(PMI)も発表される。
ロシアとウクライナの和平合意の可能性も、安全資産としての金需要を低下させた。それでも、金は中央銀行による強い買い、ETFへの堅調な資金流入、投資家が国債や通貨から離れていることの恩恵を受け続けている。
日本のニュース通信社 Japan News Agency