ESA:近くの恒星で爆発が起きたことを初めて確認
イスタンブール、11月14日(Hibya)— 欧州宇宙機関(ESA)のXMM-Newton宇宙望遠鏡とLOFAR電波望遠鏡を使用する天文学者が、太陽系近くの恒星から宇宙へ放出された物質の爆発を初めて確実に観測しました。
科学者によると、この爆発は「進路上の不運な惑星の大気を破壊するほど強力」だったといいます。
ESAの説明では、この爆発は太陽でよく観測されるコロナ質量放出(CME)でした。CMEでは大量の物質が恒星から放出され、周囲の宇宙空間を満たします。
声明には次のように記されています。「これらの劇的な放出は、地球のオーロラのように宇宙天気を形成し、近くの惑星の大気を侵食する可能性があります。しかしCMEは太陽では一般的ですが、これまで他の恒星で確実に観測されたことはありませんでした。」
研究の筆頭著者であるオランダ電波天文学研究所(ASTRON)のジョー・カリンガム氏は「天文学者は何十年も、他の恒星でCMEを観測したいと願っていました。これまでの観測は存在を示唆するにとどまり、物質が実際に宇宙へ逃げたことを証明できませんでした。今回、初めてそれを達成したのです」と述べました。
CMEは恒星の外層を通過して惑星間空間へ進む際、衝撃波と電波のバーストを発生させます。研究チームはこの短く強烈な電波信号を捉え、その発信源が約130光年離れた恒星であることを突き止めました。
カリンガム氏は「この種の電波信号は、物質が恒星の強力な磁気バブルから完全に脱出しなければ発生しません。つまりCMEが原因です」と付け加えました。
物質を放出した恒星は「赤色矮星」と分類され、太陽よりも暗く、冷たく、小さな星です。「太陽とは全く異なります。質量は太陽の半分ほど、自転速度は20倍、磁場の強さは300倍です。銀河系で知られる多くの惑星は、このような星を公転しています」と説明しました。
ESAによれば、電波信号はLOFAR電波望遠鏡を使い、パリ天文台PSLのCyril Tasse氏とPhilippe Zarka氏による新しいデータ処理技術で検出されました:
「研究チームはさらに、ESAのXMM-Newtonを使用して恒星の温度、自転、X線での明るさを測定しました。これは電波信号を解釈し、実際に何が起きているかを理解するために極めて重要でした。」
日本のニュース通信社 Japan News Agency